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イエローストーンパーク
戦略02「超必殺と手札推定」

イエローストーンパーク初心者がやりがちなプレイとして、手札を0枚にして失点の山から6枚引くこと(通称:超必殺)を乱発することがみられます。しかし、これをやってしまったプレイヤーは大抵の場合、負けます。超必殺はもろ刃の剣ということを解説します。

超必殺のをする上で重要なのは、「自分が失点として回収したカード」しか引けないことです。まあ当たり前と言えば当たり前なんですけど、これは相当重要なことであります。

例えば、自分が1と2のカードしか回収していなければ、超必殺を使うことによって自分の手札は1か2だけになります。恐ろしいのは、他のプレイヤーがこのことを知っていることです。超必殺を使った途端、他のプレイヤーは5や6のカードを一斉に出してくるでしょう。超必殺を使った人は絶対に1か2のカードを出すのですから。そうなると次のターンには5枚くらい失点を喫してしまうことになるでしょう。しかも、おそらく次のターンも同様のことが起こります。これでは何のために超必殺をしたのかがわからなくなります。


イエローストーンパークでは、カードが存在する領域が4つあります。「場札」「失点」「山札」「手札」の4つです。この4つの領域にどんなカードがあるかをを把握することが、ゲームに勝ちにいく方法であると筆者は考えています。

一番簡単なのは「場札」です。これはもういつでも見ることができます。「失点」についても、回収したところを注意深く見ていれば誰がどんな失点札を持っているかは大体把握できます。「山札」は前回の戦略解説で説明しましたように、2周目からはおおよそ推定できるようになります。

ここで、一番難しいのは「手札」です。自分の手札はわかりますが、他人の手札は全然わかりません。手札の推定は2週目以降、「場札」と「山札からカードを引いたか引いていないか」ということから行います。例えば、場に1と2が出切っているとき、手札に1や2を持っているプレイヤーはいないと判断できます。また、山札が4〜7当たりの数字が多いと推定できるときに、山札から5枚カードを引いたプレイヤーがいたりすると、彼の手札には1〜3はほぼ無い(あっても1〜2枚)と判断することができます。このように、「山札からいつカードを引いたか」を注意深くチェックしていれば、ゲームが進めば進むほど、どのプレイヤーがどんなカードを持っているかが大体わかるようになってきます。

しかしながら、「失点」のカードがそのまま手札となる超必殺は、手札をばらしてしまうことに等しいので、他のプレイヤーが超必殺を行ったプレイヤーに失点を与えるようなカードを「先出し」してくることにつながるのです。

このようなことより、筆者は超必殺を使うタイミングを以下のように限定した方がいいと考えています。

  1. 超必殺をしないと失点が35点以上になってしまうとき
  2. 上家の手札構成と自分の失点札の構成が大体同じと判断されるとき

前者はまあ言わずもがなですが、後者は決まるとかなり有効です。いくら他のプレイヤーが意地悪をしてきても、上家のプレイヤーが先にカードを出すので、彼が失点を被ったあとに、同じようなカードを悠々とプレイできると期待できます。

ということで、手札の推定はかなり難しいですが、うまくはまればもの凄く強いです。もちろん完全に推定できることはできないのですが「6割方この辺でしょう」ということがわかるだけでも、勝率はグッと上がると思います。もちろん、持っている可能性が低いカードを固めて持っている場合もあってひと泡吹かされることもあるのですが、そこもイエローストーンパークの醍醐味だと思います。