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イエローストーンパーク - 序論

イエローストーンパークはローゼンベルグの初期作品の一つですが、世間一般の評価では、なんだか無かったことにされている悲しいゲームです。BGGの順位を見ると、とんでもなく下位に位置しています。まさに地の底です。

しかしながら!このゲームは単純なルールながら、やりこめばやりこむほど底なしの戦略が渦巻いており、筆者はこれこそが究極のテーブルゲームだと思っています。いやほんとに。自信を持ってお勧めできます。にも関わらずここまで世間の評判が悪い理由は3つあると考えています。

YSPの箱 理由1:絵がきもい
右の写真がイエローストーンパークの箱なんですが…いかかでしょう。明らかにキモいですね。3匹とも目がイってます。ちなみに画像をクリックするとでかいバージョンに変わるんですが、そう言われたところであんまり押したくない人も多いかと思います。ちなみにコンポーネントのカードもこのパッケージに書いてある動物の絵が貼ってあるので、手札はキモい動物ぞろいとなることでしょう。そう、ここからもうやる気がそがれちゃうんですね。ゲームの本質的には何も関係ないんですが。

理由2:目的が後ろ向き
イエローストーンパークは通常のテーブルゲームと違って、ゲームが進むにつれてマイナス点が溜まっていきます。すなわち、プレイヤーの状況はどんどん悪化していくのです。このことから、爽快感というかゲーム中の「俺強ええー!」という感覚が得られにくいのです。

理由3:わけもわからず大敗を喫する
イエローストーンパークは1回ドツボにハマると一瞬で大敗を喫します。そんなに悪いプレイングをしているつもりがなくても、そうなります。イエローストーンパークはこのドツボにはまる「前」が勝負のしどころなのですが、それがわからないと意味がわからないまま負け、「そもそもこのゲーム自体が意味わからない」と感じてしまいます。そのため「理不尽すぎる」「超運ゲー」「クソゲーだろこれ」という感想が生まれてしまいがちなのです。


確かにこのイエローストーンパーク、序盤は運ゲーなのですが、実はある時点からいきなり運ゲーではなくなるのです。そのため、このゲームが完全なる運ゲーではないことに非常に気付きにくいのが、イエローストーンパークの厄介なところなのです。筆者も最初は全然気付かなかったのですが、ここに気づくとゲームの見方が全く変わります。ということで、相当面白いのに不遇の憂き目にあっているイエローストーンパークの魅力をもっと多くの人に伝えるために、筆者が考えた戦略を紹介したいと思います。