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ボードゲームの深淵・「エポック」の概念について

だらだら冬将軍4はボードゲームの戦略記事を書いてあります。普通の戦略記事と思いきや、ちょっと違います。これを説明するために、僕が勝手に考えた、「エポック」の概念について書きます。

ボードゲームのプレイヤーレベルには3段階くらいあり、僕はこれを「エポック」と呼んでいます。まず、何かボードーゲームを買ってきて、とりあえずやってみる。最初はルールが大体しかわからないけど、手探りでいろいろ試す。これを僕は「エポック1」の状態と呼んでいます。ボードゲームは種類がたくさんあるので、何個か新しいボードゲーム買ってルールを読み、この「エポック1」の状態をみんなで楽しむのが基本と考えています。エポック1の状態が強い人は「初見力」がある人だと思います。

次の段階は、エポック2です。ぶっちゃけ基本的にボードゲームは「はずれ」ばっかりで何回もやるようなものはなかなかありません。この「はずれ」っぷりを楽しむのも僕は大好きで、いろんな「味わい」を知っています。めくるめく「はずれ」の世界についてもここに書けたらなあと思います。話がそれたので戻しますと、はずれの波の中にある有象無象の中でも選りすぐり中の選りすぐり、つまり「あたり」については、10回20回と、ボードゲームがプレイされていきます。そうこうしているうちに戦略が磨かれ、もはや数回やった程度の「エポック1」のプレイヤーには絶対負けないようになってきます。この状態を僕は「エポック2」と呼んでいます。「エポック2」の戦いはもう経験がものを言う世界ですので、いわゆる「ガチ」状態です。もう普通の人はドン引きです。

さて、普通、ボードゲームはこの「エポック2」の世界に入ると、回数をいくら重ねても強さが「漸近」していくような感じになり、なかなか伸びがなくなってきます。ドラクエでレベル50くらいになるとなかなか敵を倒してもレベルアップしないし、やっとこさ一個レベルアップしたところで、HP1上がっただけかい!みたいな感じに似ています。

ところがです。ごく一部のボードゲームについては、遊んで行くうちに、作者ですら気が付いていないような「変な現象」に陥るゲームがあります。「変な現象」がゲームによって事象が違うので、説明しにくいですが、この意味不明状態を僕は「エポック3」と呼んでいます。エポック3は大変気持ち悪い状態で、多くの場合、エポック2までの戦略は破綻します。ドラクエだったのにいきなりファイナルファイトにされる感じです。完全に運ゲー化することもあり、一周回ってエポック1のプレイヤーのほうが有利になったりもします。この「エポック3」の状態を引き起こすことができるプレイヤーを、僕はエポック3のプレイヤーと呼んでいます。エポック2のプレイヤーにとってみれば、せっかく磨いた戦略を水泡に帰されるような真似をされるので、エポック3のプレイヤーはあまり遊んでもらえなくなることもあります。

いかがでしょう。説明が意味不明でしたが、どういうサイトかは理解していただいたと思います。そう、まったく初心者向けではありません。僕は慶應HQからのOB会で10年くらいボードゲームやりましたけど、「エポック2」「エポック3」へ突入したゲームが何個かありますので、ここに書いておこうと思います。