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ツァヴァンドールの王笏 - 概要

難易度:★★★★(上級者向け)
時間:プレイ人数×45分くらい
お勧め人数:3〜6人
作者:Jens Drogemuller.
コンセプト:魔力で石像を競り落とし、ツァヴァンドールの王笏を手に入れる(よくわからん)

ツァヴァンドールの王笏は「ファンタジー」の世界観に「投資」と「競り」の要素を盛り込んだ、不思議なテイストのゲームです。基本的に各プレイヤーは自分の宝石を強化することで、1ターンに使える魔力(=所持金)をじわじわ強化していきます。1ターン1ターンでは大して差がつかないのですが、このじわじわを積み重ねると、いつのまにか大きな差となって勝利点に反映されます。

プレイヤー間の干渉がそこまで大きくないので、「多人数ソロプレイゲーム」との評価もありますが、これに良いか悪いかについては好みが分かれる点でしょう。筆者はそこまで悪くないと思っています。

また、ある程度「キャラ差」があるのも特徴です。初心者には強キャラを使用してもらうことで、気持ち程度ですがハンデがつけられます。

長いゲームですが、ルール自体はあまり難しくないのでそこまで敷居は高くありません。90分くらいのボードゲームで苦痛を感じなければ、問題なくプレイできるかと思います。





コンポーネントはこんな感じです。でっかいボードがあるわけではなく、カードゲームに近いですね。ちなみにこの透明ケースは100円ショップで買ったものです。コンポーネントが細かいので、こういうのがあると便利ですね。カードはいわゆる「ユーロサイズ・ミニ」の規格です。専用スリーブを買っておくと良いですね。ちなみにカードは全部で162枚あります。

このゲーム、発売当初は巷で結構流行ったみたいですが、和訳ルールのミスに起因する厨プレイ(旧・ターボルビー)が発見され、決まるとまず勝てない一方的なゲームになってしまうことからすぐに飽きられてしまいました。しかしながら、このプレイングは本来のルール的には不可能であるため、そこまで一方的な展開になるようなゲームではないことがわかっています。正確なルールをちゃんと理解してプレイすれば本来非常に面白いゲームなのに、本質的ではないところで「あまり面白くない」と国内では評価されていて、筆者は非常に残念に思っています。ということで、ここでは見落としがちなルールや戦略についてまとめていきたいと思います。